くだらないでたらめな話は何処へやらーどの家のトイレにも亀はいるー

どの家のトイレにも亀はいる。

 

どうして亀がトイレにいるのか。それはよくわかっていない。

  

亀自身もどうしてトイレにいるのかよくわかっていない。どうして自分がここにいるのか、はっきり理解していない。 

亀は1日の始まりというものがない。普通は起きたら1日の始まりと言えるのかもしれないが、亀は寝ないし、一万年も生きるのだから、1日の始まりなんてそういった概念がない。時が早く過ぎるなぁ、遅いなぁなんて、そんなことも感じることがない。

 

トイレは特に景色が変わらない場所だ。流れてくるものは同じ場所に流れていく。どれも一緒。ある時、自分の頭と同じようなものが流れてきたことがあった。それを亀は似合わないような速さで首を動かし追った。それ以外はほとんど代わり映えしない毎日だ。

亀は何も変わらない日々を過ごしていること、それこそが自分にあっていたのだ。

 

ある亀は言っていた。トイレは素晴らしいよ、と。トイレは美しい神聖な場所なんだよ、と。そういったことを亀らしくない強い口調で言っていた。

 

亀を見たものはいない。どの家にもいることはわかっているのだけど、見たものはいない。おかしな話だ。神様みたいなものといえるだろうか。

 

植村花菜は「トイレにはそれはそれは綺麗な女神様がいるんやで」と歌っているが、それは亀のことだと、今のところそれが定説となっている。