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家政婦のミタを久しぶりにミタ [ 第1話 ]

大学生の夏休みは長い。

夏休みの宿題なんかない。だから、とにかくすることがないのだ。暇である。

 

そこで僕は、この夏休みに、映画やドラマをとことん観ることにした。

周りの友達は、インターンや様々な講座などにあくせく動いている。しかし、僕は一人家の中にこもり、パソコンの画面をじっと見つめている。最高だ。

 

さて、観始めよう。とにかく片っ端から色々観ることにしよう。

今まで映画やドラマを観ようということになると、ツタヤやゲオで映画やドラマを借りることが多かった。しかし、片っ端からひたすら映画やドラマを観るためには、金がかかりすぎやしないか。そしてわざわざ借りるために外に出るのも面倒だ。家にこもりたいのだ。

 

そう考えた僕は、月額500円程度で映画やドラマが見放題のauビデオパスに登録した。ただauユーザーという理由だけで。よし、これで、auビデオパスに配信されているものは見放題になった。とはいうものの、映画やドラマの本数は他の映像配信サービスに比べるとかなり少ない。でも、数が多い方がどんな時もいいのだろうか。少ない方がいいということもあるだろう。

 

さっそく観始めたのは、『家政婦のミタ』というドラマである。

何をいまさらそんなドラマだと思うかもしれない。観たことがなかったから観ようと思ったのではないく、もう一度観たいと思ったのだ。

 

このドラマ『家政婦のミタ』は2011年10月にスタートしたドラマであり、6年前とさほど昔でもない。さらに視聴率は最終回で40%を記録している。かなり世間が盛り上がったドラマであり、多くの人が観たことがあるか、そうでなくとも名前は知っているドラマだと思う。まだ観たことのない人には、是非とも観て欲しい。

 

ドラマの簡単なあらすじは以下のようである。(Wikipediaから)

 

母親の死により崩壊寸前の阿須田家に、三田という家政婦が派遣されてきた。仕事は全て完璧にこなすが、常に無表情かつ機械的で、さらに命令されれば犯罪行為も平然と行う三田に振り回される阿須田家の人々。しかし、その三田の型破りな行動により、バラバラだった家族は絆を取り戻していく。 阿須田家は三田に信頼を置くようになり、一見突飛な数々の行動の裏にも、実は愛情や思いやりが秘められていたことに気付いた子供たちは、三田に本当の家族の一員となってほしいと望む。しかし彼女は、その申し出を素直に受け入れることのできない壮絶な過去と大きな心の傷を抱えていた。

 

 

1話から少しづつその感想を少し書きたいと思う。今回観て気になったところを取り上げていきたい。ここからは多少のネタバレがあるので、まだ観ていない人は観ないほうがいいかもしれない。いや、観てもいいかもしれない。それはあなたが決めることです。

 

 

 

 

 

 

 

[1話]

・「家政婦のミタ」登場

冒頭で映る黒いカラスに黒猫、汚れた人形。不気味な雰囲気を醸し出しながら物語は始まる。

このドラマの中心は阿須田家であり、その阿須田家に、家政婦のミタが亡くなった母親の代わりとして雇われる。家政婦であるミタは、無表情で決して笑わないミステリアスな女性。しかし、とにかく完璧に仕事をこなし、言われたことは何でもする。

 

朝7時きっかりにミタさんは阿須田家に登場する。

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家政婦のミタです。晴海家政婦紹介所から参りました。」

 

このドラマを見ていた当時の僕は14歳だった。それまで家政婦という職業をほとんど知らなかった僕は、このミタさんによって印象付けられた。あぁ、これが家政婦なんだな、と思ったものだ。この服とこの帽子で家政婦はやってくる。

 

 

・ネクタイ 

朝8時ごろに、阿須田家の主人である阿須田恵一をミタさんは職場へと送り出す。ミタさんは恵一のネクタイが緩んでいるに気づき、すぐにその緩みを直す。

      f:id:blowwind:20170829184027j:plain 

 

僕もミタさんにネクタイを締め直してもらいたいだけの人生だった。

 

・全ては自分次第

 

家族が困ったとき、子どもたちはミタさんにも意見を聴く。意見を求める。

 

「どうすればいいかな?」

 

この問いに対して、ミタさんは

 

「それはあなたが決めることです。」

 

としか答えない。

 

ミタさんは”自分”というものを表に出さないようにつとめている。あくまで自分は家政婦にすぎない、自分は家族とは切り離された存在であると考えている。

実際何か言って欲しい、あなたの意見を聞きたいと思う時に、こう言われてしまうとどうだろう。冷たい人だと思ったり、ちょっとムッとしたりしてしまうだろう。

 

でも、この「それはあなたが決めることです」という言葉は、僕にとても大切な何かを教えてくれているように思う。

 

結局最後はすべて自分にかかっているということだ。全部自分なのだ。

 

どんな言葉をもらったって、そしてたとえ言葉をもらえなかったとしても、そのあとどう動くか、どう動かないかは自分に任されている。

相手の意見に従って行動すること、相手の意見を受け流して行動すること。全ての最終決定権は自分自身にある。

 

意見を求めたきた人物が、逆に僕に意見を言ってくることもある。「こうしたほうがいいんじゃない?」と言うと、「いや、それは間違っているよ。こう考えるべきだよ。」と相手は言うのである。意見を求められた僕は、逆に相手から意見を言われることがあるのだ。多分そういう人は意見を受け入れることができないか、自分に同意して欲しいだけなのだと思う。

 

・なくしてはじめて気付くこと 

ミタさんは、長女の結に命令され、亡くなった凪子(恵一の妻)の服などを庭で燃やしてしまう。ここで家族がそれぞれ母への想いを語る。

 

「もっとお母さんに感謝を伝えなきゃいけなかったのに」「いきなり死なれたら、どうしていいかわからないだろ!」「なんで勝手に死んじゃうんだよ!」「俺のことどう思ってたんだよ!」」

 

なくしたものはもう帰ってこない。僕はこんなツイートを思い出した。

 

 

 

人に執着してはいけない。なくした人は二度と帰ってこない。

そんな僕らはどうすればいいのか。

それは、「いつかはなくなる」ということを強く思うことだと思う。このことが今日も僕たちを動かしていくのではないか。

 

なくしてからしか気づけないものも確かにあると思う。あるものをもっと大事にしなければいけないのとわかっていながらもできない。なくなる前にできることをしなければいけないのに、それに気づけない。

 

後悔の念として心の中に想いが残る。後悔をしないように生きろ、なんていうけれどそれはそれでまた難しいことでもある。

 

次女の希衣は自分のせいでお母さんが死んじゃったんだと言う。

「私に嫌いなトマトを食べさせようとして怒るお母さんに向かって、お母さんなんか死んじゃえと言っちゃったの。そうしたらお母さん本当に死んじゃったの。ごめんなさいお母さん。ごめんなさい。」

 

 

もう最後のシーン、泣いた泣いた。ひたすら涙をこぼした。

何をしたかとか、何をしてあげたかという過去のことは、もちろん大切なことなのだが、何を思うのかやどんな思いを抱えていくのかという未来のことの方が、さらに重要なことのように思えるのだ。

僕も今までに失ったものがある。未来に向かって何を思い、何を抱えて生きてくのか。僕たちは失った人に執着してはいけないということを思いながらも、失った人をどう受け止めてどう考えていくのか。過去にすがって生きるのではなく、未来にすがって生きること。

 

今回特に感じたのは、一度観たものだとしても、もう一度観ればとてつもなく得るものが多くある。さらに、観たときの自分の境遇や気分によって感じ方や観方が変わることが本当に面白い。

 

以上、1話の感想を書いた。明日は2話について書こう。

 

あぁ、ミタさん、ミタさん。僕のネクタイを締め直してくれませんか。